未踏領域への案内


- それは生命科学 -

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未踏領域への案内


水の惑星、地球にいのちが誕生して40億年。DNAの二重らせん構造が提案されて60年。今、ヒトのゲノムDNAの全塩基配列の概要が明らかになり、生命科学は新しい時代に入りました。その幕開けと共に生命情報学科が慶應義塾に誕生しました。

今後、細胞内でDNAの暗号のどの部分がタンパク質に翻訳され、それがどのように相互作用しあってシステムとして働いているのか解明されていくでしょう。その謎解きには、生物学や分子生物学の知識に加えて、生命システムを物理の言葉で語ったり、分子の変化であらわしたり、情報論的に説明したりすることが必要です。生命情報学科は、謎解きの担い手である若い皆さんにふさわしいカリキュラムを世界ではじめて提供します。

また、生命科学の研究に必要な装置として、DNAシーケンサ、セルソータ、蛍光イメージアナライザ、細胞インジェクション用マニュピュレータ、共焦点レーザ顕微鏡などが、生命情報学科の研究室にあります。さらに、無菌培養室、RI施設、各種電子顕微鏡、原子間力顕微鏡、NMRなどを中央試験所に備えています。

生命の機能やシステムの解明の様々な分野への応用は、新しい産業をおこすでしょう。医学・創薬など人々の医療や健康への貢献、食料やエネルギーの増産、環境浄化・モニタリングへの利用、化学産業のバイオプロセス化等々、あげればきりがありません。生命情報学科の卒業生は、それらの新しい発展分野で中核的役割を果たしていくことでしょう。

慶應義塾大学生命情報学科は生命科学・工学者を目指すためのカリキュラムを提供します。これは「生き物の実験を行えるだけでなく、計算機も大いに利用することもできる」といった趣旨のカリキュラムで、生命を従来の生物学とは異なった視点で見ることができる人材を育てていくことを目指します。

生命情報学科に進学を考える高校生の皆様、理工学部1年生の皆様、ぜひ生命情報学科で私たちと一緒に学んでいきましょう。

学習・教育目標


生命情報学科では、「生命」を分子論的、情報論的に理解しようとする学問分野と捉え、それを担っていく優れた科学者・研究者・技術者を輩出することを目標としています。そのためには卒業までに、「生き物の実験を行えるだけでなく、計算機も大いに利用することができる」能力を身につけることを期待してその趣旨に沿ったカリキュラムを組んでいます。以下にもう少し具体的に説明します。

  • 高校では主として物理や化学を学んで来た学生が多いことを前提に、生化学、細胞生物学、分子生物学等生物関連科目については基礎から順次系統的に学んで理解する。
  • 生命体を構成する物質の根幹を理解するために、量子化学の基礎を理解する。
  • 生命体が営む代謝反応は、種々の連続した有機化学反応であるので、化学反応論、酵素反応の機構について分子レベルで理解する。
  • 生命体のエネルギー授受、刺激への応答は種々の物理現象であるので、物理学の基礎について理解を深める。
  • 生命体は全体として極めて柔軟で優れた「システム」であるので、生命体を全体的に捉えることができるよう、制御論等について理解する。
  • 生命科学の理解・研究にはDNAの配列、アミノ酸の配列、代謝に関する化合物群の濃度の時間変化等膨大なデータの処理が必須で、そのためにはコンピュータを使わなければならない。そのためにプログラミング等情報科学のスキル、バイオインフォマティクス等についてその基本を理解する。
  • 21世紀の産業の基盤の一つがバイオ関連産業であろうと予想される。そのために、生命科学の理解、技術を工学の分野へ応用できる能力を身につける必要がある。例えば医療、健康維持、食糧、環境、化学工業等々の分野が考えられる。

「生命情報学科」では、生命を従来の生物学とは異なった視点で見ることができる新しいタイプの生命科学・生命工学分野の科学者・技術者・研究者、および社会の様々な分野で活躍できる多様な人材を育成することを目的としています。

カリキュラム



入学・1年次

慶應義塾大学理工学部への入学は学門制です。1年次はほぼ全科共通の授業で、2年次から学科に分かれます。生命情報学科へは学門3と学門5から進級することができます。基盤となる物理・化学・数学・生物学・情報処理をしっかりと学んでください。

2年次

2年次では生物系、化学系、物理・情報系に大別される「生命情報」を極めるための基礎的な学力を養います。従来の生物学の枠組みにとらわれることなく、分子論的な視点に基づいた生命の捉え方、また、物理・化学に基礎をおいた生体高分子の考え方、コンピュータを利用した生命機能に関する情報の取り扱いの初歩を実験・実習などで実際に手を動かすことを通じて学びます。

3・4年次

また、3・4年次では、生命情報の各論について学科内外の専門家が講義をします。特に生命情報実験第1と第2では従来の生物学科とは異なった視点に立ち、「生き物の実験を行えるだけでなく、計算機を利用するのが苦にならない。」というようなこれからの生命科学をリードする人材を育てていくことを目指します。

研究紹介

各画像は研究室のwebページへのリンクとなっております。

アクセス


慶應義塾大学 矢上キャンパス

〒223-8522
神奈川県横浜市港北区日吉3-14-1

045-563-1141(代)

  • 東急東横線日吉駅下車(徒歩15分)
    • 日吉駅に停車するのは普通および急行電車です。特急は停まりません。
    • 渋谷~日吉:25分(急行約20分)
    • 横浜~日吉:20分(急行約15分)
    • 新横浜~菊名~日吉:20分
  • JR横須賀線新川崎駅下車(タクシーで約2km)
    • 東京-新川崎:約20分
    • 横浜-新川崎:約10分